• 懸垂幕や横断幕のハトメ加工の役割とは?種類や取り付け手順などを解説

    2022/12/02

    懸垂幕や横断幕、建築現場の足場シートに使われるハトメ加工。名前は聞いたことがあっても、その役割や種類、加工手順まで知っているという方は少ないですよね。

    そこでこの記事では、弊社で取り扱っている現場シートのハトメ加工方法や素材、サイズやピッチについてまとめました。

    また、ハトメ加工で一般的に使われる取り付け手順なども調べてみましたので、ぜひ参考にしてください。

    ハトメ加工とは?

    まずは、そもそもハトメ加工とは何か?という基本からまとめていきます。

    ハトメ加工とは、紙やシート、布などに紐を通す際、破れないように補強するための加工を示します。

    紙や布にそのまま穴を開けてロープや紐を通すと、負荷がかかった部分から徐々に破れたり、ちぎれたりする可能性があります。

    専用の金具で加工することで強度を高められるため、それらの破損を防ぎやすくなることが特徴です。

    ハトメ加工の種類

    ハトメ加工は、主に2種類があります。

    種類 特徴
    片面ハトメ ・金具一つで片側だけ取り付けるハトメ加工

    ・菊割れハトメとも呼ばれる

    両面ハトメ ・表裏どちらにも金具を取り付けるハトメ加工

    ・裏から見ても見た目が変わらない

    上記のように、片面ハトメと両面ハトメは、見た目の違いがあることがわかります。
    ちなみに、弊社で使用しているものは、両面ハトメです。

    ハトメ加工という名称の由来

    今回、ハトメという名称が何を由来につけられたのかも調べてみました。

    名前の由来は諸説あるようですが、ハトメ加工が「鳩の目」に似ているという特徴から「ハトメ」を使うようになったという説があるようです。
    まさか、鳩が関係しているとは、驚きの由来ですよね。よく見てみると確かに似ているかも?

    そのほかにも破れを防ぐための「歯止め」からハトメになったという説もあるようです。

    【種類・用途別】ハトメ加工の役割

    ハトメ画像

    先ほども触れましたが、基本的にハトメ加工は、紙や布の補強を主な目的として利用されています。

    主に以下のような種類で使われているようです。

    • バッグやスニーカー
    • 横断幕(応援幕)
    • 懸垂幕
    • 看板シート
    • タペストリー

    上記のようにさまざまな種類の用途でハトメ加工が使われていることがわかりますね。

    横断幕や懸垂幕に使われるハトメ加工方法と素材

    ZAHome様
    [ ZAHome様 懸垂幕事例 ]

    横断幕や懸垂幕の固定には高い強度が求められるため、真鍮やステンレスのハトメ加工がおすすめです。

    特に、真鍮のハトメは横断幕用に広く使われており、強風などへの対策としてロープによる補強も行われています。

    横断幕に使う場合のハトメ加工の大きさは、穴の直径(内径)が約10mm、リングの直径(外径)が約18〜19mmの「25番」くらいが一般的です。

    ハトメ加工の手順

    ハトメ加工は、主に機械と手打ちの2種類の方法があります。

    ここでは、ハトメ加工がどのように行われているのかを、弊社の手順をもとにそれぞれご紹介していきます。

    機械でのハトメ加工

    機械によるハトメ加工の手順は以下の通りです。

    1. サイズやハトメ位置の間隔を決める
    2. 機械で穴開けとハトメ打ちを同時に行う

    手打ちでのハトメ加工

    手打ちによるハトメ加工の手順は以下の通りです。

    1. 素材にハトメの穴を開ける
    2. 穴のあいた素材にハトメを差し込む
    3. 木づちなどでよく締まるまで打ち込む

    ハトメ加工の横断幕・懸垂幕の取り付けについて

    横断幕設置箇所

    横断幕や懸垂幕の取り付け方法に関しては、弊社にもよく問い合わせがあるのですが、横断幕や懸垂幕は現場シートに比べて種類や設置場所が豊富なため設置方法もさまざまです。

    弊社では、ロープを1mあたり60円で販売していますが、設置は行っていないため必要メーター数に関してはお客様の方で現地や設置個所を調査し、計測していただく必要があります。

     

    現場シート設置箇所 一方で、現場シートに設置する場合は、一般的に足場に設置するため、シートのサイズやハトメのピッチがある程度決まっています。そのため、事前に細かな部分まで調べる必要がないため選びやすいことが特徴です。

    また、注意点としてターポリン幕は摩擦に弱いので、はためきの衝撃で劣化しやすくなります。そのため、高所に設置する場合はメッシュターポリンをおすすめします。

    詳しい記事を見てみるボタン

    ハトメ加工の横断幕・懸垂幕を取り付ける一般的な手順

    横断幕の場合、ターポリンを使わない応援幕などと、弊社取り扱っていないものも含めて、現場シートより種類が豊富です。

    種類によって取り付け方法もさまざまなため、ここで横断幕の取り付け方法すべてを解説することはできませんが、設置方法の1つをご紹介させていただきます。

    1:横断幕のハトメにロープを取り付ける

    ■横断幕のハトメにロープを取り付けます。

    1. ロープを二つ折りにしてできた輪っかをハトメに通します。
      ハトメ紐通し1
    2. ロープの反対側を輪っかに通して引っ張ると、横断幕とロープが繋がります。
      ハトメ紐通し2

    ■設置場所にロープを結ぶ

    しっかり固定できる頑丈なところ(金網フェンスやブロック、柱、足場など)にロープを取り付けます。
    簡単にほどけるおすすめの結び方は、以下の通りです。

    1.   右手でロープの端を持って、結びたい箇所の手前から奥にロープを回す。
      右手で持ったロープをもう一度同じ方向に巻く。
      取付手順1
    2.   右手側のロープを、左手でもっているロープを巻くようにして手前から後ろへ回し、ロープの間から再度手前にもってくる。
      取付手順2
    3. 右手で持ったロープを、左手のロープの手前から回して結び、これをもう一度繰り返す。
      取付手順3
    4. 両方のロープを引っ張って結び目を締める。
      取付手順4

    3:最後に安全に取り付けられているかを確認

     

    最後に、破れたり外れたりしないかを確認します。

    横断幕は強い風圧に弱いため、たるませすぎると、外れたりちぎれたりする可能性があります。

    また、壁と横断幕の間は10cm以上空けた方がよいかもしれません。

    風でなびいた時に生地が壁に擦れて痛むのを防ぐためです。

    ハトメ加工を取り付ける際の注意点

    続いて、ハトメ加工のシートなどを取り付ける際の注意点をご紹介します。

    事前に注意点を理解して、失敗を防ぎたいですね。

    周囲の環境を事前に確認する

    取り付ける際は、強風が吹きやすい場所かや、ロープを取り付けれる対象があるかなどの周囲の環境を事前に確認しておく必要があります。

    完成後に取り付けられない環境だったという失敗がないように注意が必要です。

    ※特に、Ⅰ類ターポリンで幕を作っていた場合は強風の吹く場所への設置は向いてません。

    ロープで取り付ける場合はサイズによってメーター数が異なる

    採寸

    ロープで取り付ける場合、ロープを固定箇所から引っ張って固定する方法や、パイプなどにぐるぐると巻き付けていく取り付け方法などもあります。

    このような場合でも、固定箇所からの距離、ハトメのピッチや数、幕のサイズによって必要メーター数が変わるため注意が必要です。

    ※弊社でも取り付け用のロープを販売していますが、お客様の方で取り付け箇所や取り付け方法を踏まえて、必要メーター数を計算していただく必要があります。

    垂幕や横断幕テンプレート

    最後に、弊社で取り扱っている懸垂幕と横断幕のデザインデンプレートをご紹介します。

    いずれもハトメ加工を施しているため、利用用途に合うデザインを見つけてみてください。

    ①懸垂幕

    マンションやビルなで入居者募集やテナント募集を検討中の方におすすめのテンプレートです。

    文言は用途に応じて以下から選択できます。

    • 入居者募集中
    • テナント募集中
    • 好評分譲中
    • モデルルーム公開中

    商品ページボタン

    ②横断幕

    横断幕で入居者やテナントを募集する際に利用するデザインのテンプレートです。

    以下のような文言から選択できます。

    • 入居者募集中
    • テナント募集中
    • 好評分譲中
    • モデルルーム公開中

    商品ページボタン

    まとめ

    この記事では、懸垂幕や横断幕に使われるハトメ加工の役割とは何かを解説しました。また、それぞれの種類や取り付け手順までご紹介しています。

    ハトメ加工は、シートが破れないような加工を主な役割としており、使用する種類や用途によっても加工方法が異なります。

    記事内で紹介した注意点も確認しながら、用途に合った加工方法を確認しておくことがおすすめです。

    気になる部分や使いたいテンプレートがあればお気軽にお問合せください。

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